犬の里親になることを決心し条件をクリア出来たら新しい家族を探しに行きましょう。
ここでは保護犬について再度考えてみると共に、里親について検討している方々のために里親に
なるまでの流れ、手続きなどについて調べてみました。
【 保護犬について改めて考えてみましょう 】
里親として新しい家族を向かい入れる上で保護犬とはどういった犬たちのことなのか改めて確認
してみましょう。
保護犬はペットショップなどで販売されている子と違い、生後間もない子から老犬まで様々です
し、人気の犬種から雑種まで多岐に及びます。
保護犬として保護される理由について
・飼い主さんが諸事情により飼えなくなってしまった場合
(経済的な問題、飼い主の生活の変化による時間的な問題、身体的や年齢的な理由で飼育が困難
になるという問題など)
・飼い主さんの身勝手で捨てられてしまう場合
・ブリーダーさんからの引き取り
(寂しい話ですが売れ残ってしまった場合やそれを理由に管理しきれなくなった場合など)
・多頭飼育により成り立たなくなって引き取られた場合
(去勢手術、避妊手術をせずに飼育し、頭数が増え続け多頭崩壊となってしまうケースなど)
・迷子となってしまった場合
・野良犬として引き取られる場合
つまり保護犬とは保健所、動物愛護センター、動物保護センターや民間の保護団体等に保護され
ている全ての犬のことをいいます。
保護犬は団体のスタッフと一定期間一緒に生活しているので、スタッフが犬のことをよく理解し
ていることで、あなたの生活サイクルや性格に合った子を紹介してくれ、接し方等の助言も受け
られます。
また、保護犬は捨てられた犬というイメージがとても強いので、性格に問題ありと思われがちな
ため敬遠されてしまいますが、人間にとてもなつく性格の良い子もたくさんいるそうです。
【 里親になる新しい家族の探し方 】
犬の里親募集、譲渡を行っている機関は公共の機関と民間の保護団体があります。
・公共の里親募集機関
保健所、動物愛護センター、動物保護センター
これらの機関では一定期間保護した後、引き取られなかった犬たちは「 殺処分 」となります。
ここ最近では、犬の引き取り数が約3万5千頭、猫が5万6千頭です。このうち約2万頭が処分されて
いるというデータもあります。
公共機関から家族を向かい入れることは単純に家族となることのみではなく「 殺処分 」から救
ってあげることにもなります。
動物愛護センター、動物保護センター等は保健所に動物に関することを専門的に扱うために設け
られており、各都道府県に設置されていますが地元の都道府県に設置がない場合は保健所に問い
合わせて見て下さい。
・民間保護団体の里親募集
民間保護団体の里や募集については新しい家族を探している方と里親を探している方とのマッチング
(または仲介)をする団体です。
また、週末には民間の団体が里親を探す「 譲渡会 」を行っています。
【 各機関、団体による手続きの流れについて 】
・保健所、動物愛護センター、動物保護センターの場合
事前連絡を取り、開催日を確認の上で会場へ足を運び、受付を済ませましょう。
その際、事前に犬の状態を確認しておくと手続きがスムーズに行われます。
会場では犬の飼育に関する基本的なこと、法律の講習を受けた後、犬たちと対面して引き取りたい
子を決めます。
訪問した日に必ず、家族として向かい入れる犬を決めなくても大丈夫です。自分の性格や生活環境
に合っているかどうかをよくチェックして下さい。
気に入った子が見つかるまで何度でも足を運びましょう。
当日中に引き取りたい子が見つかるケースは少ないようです。
自治体によって手続き方法や判断も変わってきますので、詳しくはお住まいの地域の保健所や動物
愛護センターに連絡してみると良いでしょう。
・民間保護団体の場合
民間団体の場合サイト運営がされており、インターネットでの募集をしているケースが多いです。
ウェブサイトから申し込みを行います。
申し込み後に面会日が決まったら当日犬たちとの面会と個別面談があります。
譲渡の可否についてはその場で決まることもありますが、後日の連絡なんてこともあるそうです。
必要書類や申込書類・誓約書などは忘れないでくださいね。
民間保護団体の場合、その日に連れて帰れるペットショップとは違い、あなたが本当に最後まで責任
をもって飼育してくれるかを確認します。
それには新しい家族となる飼い主の家族構成や住環境、経済的余裕や時間的余裕などまでチェックさ
れます。
なんかとても厳しいように思えますが新しい家族を向かい入れるには相当な覚悟が必要ですし、実際
に飼うことを決めたら途中で投げ出すことはできません。
結果的にあなたには責任感がわき、新しい家族共々充実した生活を送れることになるわけです。
決して途中で投げ出すことはないでしょう。
【 まとめ 】
新しい家族を里親として向かい入れることは犬にとってはもちろん向かい入れる側にとってもとても
意味のあることだと思います。
だからこそ妥協は許されないと思います。
経済的余裕は必要ですし、散歩やご飯を与える時間だけではない時間の余裕も必要です。
何か1つでも欠けてしまうようでしたらもう一度検討が必要ですよ。迷う前に一度立ち止まって考えて
みて下さい。思い付きや勢いだけでは通用しません。
お互いに条件が揃って万全の状態で新しい家族を向かえましょう。
最後までお付き合いありがとうございました。